【株式】株主優待とは？
株主優待とは
株主優待は日本独特の株主還元です。
株主に対して、配当金以外に自社製品、QUOカード、カタログギフト、自社サービスの割引などがあります。
株主優待って得なの？
損得で言えば得なのですが、株主優待を目当てに株式を購入するのはちょっと考えて下さい。
雑誌やテレビで株主優待の特集をやっていますが、本当に得か考えてみましょう。
株主優待で生活する人がテレビに出たり、株主優待を特集する雑誌もありますが、
株主優待はあくまで”おまけ”として考えたほうがいいかもしれません。
人気の株主優待
オリエンタルランド
出展元：SBI証券HP
東京ディズニーリゾートのワンデーパスポートは2020年4月1日～大人1人8,200円です。
3月末と9月末の株主が対象です。
オリエンタルランドの2020年3月19日終値は14,170円。
100株単位ですので、1,417,000円が株主優待を得るための最低投資金額です。
株主優待利回り＝（8200×2回）÷1,417,000＝1.16％
配当金+株主優待利回り＝(4,400+8,200×2）÷1,417,000＝1.47％
オリエンタルランドの株価も簡単に164円（優待相当）以上は動きます。
オリエンタルランドの企業成長（株価上昇）を期待したり、オリエンタルランドが好き、ディズニーが好きで応援したいからなどの理由があればいいのですが、株主優待を目的とするとのは経済合理性が低いですね。
オリックス
出展元：SBI証券HP
オリックスは配当利回りも高く、1単元の低いので個人投資家に人気な銘柄です。
カタログギフト・株主優待カードなどがもらえます。
2020年3月19日終値時点（株価1,138円 予想配当金76円 ）
予想配当利回りは6.68％。すごいですね。
業績によっては減配リスクもあり得ますが。
オリックスのようなリース会社、銀行などは配当利回りが高いです。
PER、PBRの指標は割安ですが、市場が評価しないということは、成長性を見いだすことができない業界・企業と捉えられているのでしょうかね。金融業界の中では、面白い企業だと思うのですが。
こちらも株主優待目的の株式購入は？？という感じです。
他にも株主優待を導入している企業はたくさんあります。
なぜ株主優待制度があるのか？
株主還元の一つであると同時に、企業は株主になるべく長く株主であってほしいのです。安定株主でいてもらえれば、株の売り圧力にならないです。
安定株主を増やしたいわけは、敵対的買収であったり、アクティビストのような物言う株主へ株式を大量保有されたくない、アクティビストに株式を大量保有されると企業としては厄介だからです。
自社の製品を知ってもらうという効果もありますね。
結論
株主優待目的で、株式を購入するのもいいですが、あくまで”おまけ”と思ったほうがいいと思います。
子どもが、”おまけ”付のお菓子を買うときって、お菓子よりも、”おまけ”目当てになってますよね。それもかわいいんですが、結果として、空腹を満たすことはできませんよね。
お菓子の”おまけ”も、お菓子と一緒に買わなければ、同じものをもっと安く買える場合もけっこうありますよね。
今まで書いてきたことと、矛盾しますが、株主優待は案外うれしいものです。
投資は自己判断で
Arbei
