Re:ゼロから始める資産運用
誰でも最初は初心者
若年層に限ったことではありませんが、運用経験がない方は、運用といっても何をどうすればいいか、分からないのではないでしょうか。
運用に限ったことではありませんが、誰もが初めてのことに対しては戸惑いますし、不安を感じます。
スポーツや勉強などは、教えてくれる人がいます。スポーツだったら親、少年野球のコーチ、部活の顧問など、勉強なら親、学校の先生、塾など学ぶ機会が整っています。
運用についてはどうでしょうか。
日本は公的年金の持続性に不安があり、国の財政が先進国ワーストです。自ら将来の資産を作らなくてはいけないのは明白です。しかし、運用に触れる機会、学ぶ機会は少ないのが現状です。
現状、学ぶ機会を、自ら率先して作らなくてはいけません。国の財政、公的年金制度等から鑑みれば、運用は不可欠と思えるのですが、学ぶ機会がありません。
親子間の会話もお金についてはタブーのような風潮があり、運用や相続などについて話し合うことが少ない家庭が多いのではないでしょうか。
では、初心者が運用の第一歩を踏み出すためには何をすればいいのでしょうか。
金融機関選定
まずは、金融機関の選定です。証券会社、銀行、直販など金融商品を購入することができる金融機関を選びます。
商品が優れているか否かは販売金融機関とは直接関係ありません。取扱商品が多い方が選択肢も広がります。また、手数料、口座管理料も金融機関によって異なります。
手数料、口座管理料などコストは運用にとってはマイナスに働きますので、コストは低い方がいいです。
証券会社と銀行を比べると取扱商品数が全然違います。証券会社の方が圧倒的に多く、運用には便利です。株式、外債などは銀行では直接購入できません。
まずは証券会社の口座を2つ開設しましょう。
なぜ2つかというと情報収集と比較のためです。
いずれも対面ではなく、自分で資産形成を考えるために非対面チャネル(ネット)をお勧めします。また、非対面チャネルの方が圧倒的に手数料が安いです。
営業担当に聞くよりも、自分で情報収集をして、考えた方が100倍納得した上での資産運用ができます。
ネット専業証券会社と大手証券会社のネット取引をお勧めします。
情報収集
日経新聞
日経新聞には、昨日起きたことや、経済の概要が記事になっています。
日本の経済新聞なので、日本企業についての記事が多いです。世の中で何が起きているのかを知るツールとしては有効です。
ウォールストリートジャーナル
アメリカや世界の情報収集には、ウォールストリートジャーナルが有効です。米国のマーケットを知るには、良いツールです。
世界経済の中心は、今のところアメリカですので、アメリカ経済は抑えておきたいです。
ネット
ヤフーファイナンス、ブルームバーグ、米国Yahoo financeなどからも経済情報は入手可能です。ヤフー掲示板などは、訳の分からない情報も多く含まれていますので、情報の取捨選択が必要です。
四季報
初めは、分厚い本を買う必要はありません。証券会社の口座を開設すれば、四季報を見ることができます。
四季報で重要な指標は、売上げ、経常利益、営業CFです。本業が拡大し、稼げているかが重要です。
四季報の内容を更に詳細にしたものが企業決算です。JPX(日本取引所グループ)の適時開示情報で閲覧できます。
本
雑誌、本はある程度の経験を踏まえた上で読むことをお勧めします。なぜなら、初めて出会った書籍に影響されすぎてしまうからです。
情報の取捨選択ができるようになったら、雑誌や本を読み漁るのはいいと思います。
商品選択
商品選択は難しく、悩むことだと思います。なぜなら、元本保証ではない商品だからです。株式、債券、リート、投資信託、ETFなど選択肢は沢山あります。
何にすればいいか悩みますよね。
また、投資信託は純資産が大きい商品が運用成績も良いというわけではありません。日用品などと違い、売れている物が消費者ニーズを満たすわけではないのです。
最近は、投資初心者向けと謳う投資信託が横行しています。バランスファンドと呼ばれている投資信託です。株式、債券、リートなどが組み入れられている投資信託です。
資産配分を運用会社が適宜見直してくれるので、運用をお任せできます。
しかし、バランスファンドでお任せ運用をするとマーケットの動きに興味がなくなります。
忙しいから、お任せが楽という方もいますが、大切なお金です。一日10分時間を割けば、バランスファンドに頼らなくても大丈夫です。
もちろん、ポートフォリオの一部にバランスファンドを入れることは有りですが、全てをバランスファンドにすると、マーケットに鈍感になります。
各国の金融政策により、債券は個人投資家にとって妙味が薄いです。低金利下では、債券はリスクリターンが見合わない商品です。
やはり、株式、株の投資信託、ETFが資産を成長させる可能性が高いと思います。リートも不動産投資を間接的にできますので、資産を分散させるには良い商品です。
何よりも、自分が納得したものに投資することが重要です。
また、運用可能資産をまとめて投資することはお勧めできません。
勝つ運用ではなく、負けない運用を目指すためには、長期継続分散投資です。
長期継続分散投資については、こちらをご覧下さい。
長期投資可能資金の確認
生活費を運用に回してはいけません。あくまで余裕資金で運用はすべきです。
まとまった余裕資金がない場合でも運用はできます。積立投資です。毎月少額から株式も投信もETFも積み立てることができます。
毎月1万円ずつでも5,000円でも積み立て続けると将来の資産を育てることになります。
運用はギャンブルではありません。勝つ運用ではなく、負けない運用を目指しましょう。
一般的な情報提供であり、サイト閲覧者、投資家へのアドバイスではありません。
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