株価の暴落はあるのか。
安定した相場とは?
株価は日々変動しています。世の中も常に変化しています。変化変動しているから、不安定なのです。
個人投資家の方からよく出てくる言葉が「今は不安定だし、少し様子を見てみようかな。」や、「安定するまで待とう。やはり、不安定な時に無理して投資をする必要は無い。」などです。
では、安定している時とはいつなのでしょうか。答えは"無い"です。
実は安定している時など一分一秒たりともないのです。
なぜ人は不安定と感じるのか。
一つに過去は分かっていても、将来は分からないからです。人は過去と比べて、今がどうかと判断することがあります。そして、過去を美化する傾向にあります。
そして、もう一つ、今が過去よりも不安定に感じる要因として莫大な情報です。
今日はインターネット普及もありますが、あらゆるニュースが世界中から入ってきます。
全てが正しい情報ではないので、情報の選別もしなくてはいけない時代です。
ニュースって良い話と悪い話どちらが多いと感じていますか。
圧倒的に悪い話が多いです。なぜなら、悪い話は話題性がありますし、起きる確率が低いからです。
例えば、飛行機墜落事故のニュースがあったとします。被害に遭った方を悼み、事故の悲惨さを伝えます。
一方で、飛行機が順調に運行されているニュースを聞いたことはありますか。
無いはずです。なぜなら、飛行機は墜落しないことが当たり前であって、当たり前の出来事はニュースにならないからです。
普段起きない出来事がニュースになるので、不安定と感じますし、世界中のニュースが入ってくるようになったので、世界が不安定と感じるのです。
30年以上前の方がよっぽど不安定な世の中でした。冷戦中で、中東も今より紛争(戦争)も多く、核実験も多かったです。
入ってくる情報が増えた分、不安定に感じるのです。
株価暴落対策はあるのか。
株価の暴落はあるのかという問いがあれば、答えはあるです。
必ず株価は暴落する時があります。しかし、いつ起きるかは予想できません。
では、どうすればいいのでしょうか。
・数年後に使途が決まっている時間では運用せず、長期運用可能資金で運用する。
・暴落した局面でも購入できる現金を用意しておく。投資の時間分散をできるようにしておく。
・銘柄、国などを分散して、一極集中しないようにする。
・運用を止めずに継続する。運用を止めれば暴落を避けることはできるが、暴騰を逃すことになる。
・暴落のタイミングで買おうとしない。いつ起きるかは分からない機会を待つのは、時間を無駄しているだけ。
暴落にも負けない運用は、長期継続分散投資です。
株価は暴落しますが、その暴落も振り返れば調整局面の一つでしかないということです。株価は成長する資産なので、いずれ戻ります。
日本の証券市場は、1989年の大納会で日経平均株価38,915円をつけてから、30年以上経ちましたが未だに戻していません。
日本の投資家は、バブル崩壊のイメージが強いため、株が成長する資産と信じることができないのかもしれません。
しかし、1989年末から、毎月日経平均株価を同じ金額買い続けていた場合、資産は約1.5倍になっています。
つまり、長期継続分散投資をしていれば、日本株でも資産が増えたということです。
また、いつか日経平均株価が38,915円を超える時が来ます。株は成長する資産だからです。
株価の暴落のタイミングは予想できないものです。今回のコロナショックも、後付けで説明することはできますが、暴落、暴騰のタイミングは誰にも分からなかったはずです。
株価は将来の実体経済の鑑と言われています。実体経済の成長失くして、株価の上昇もないということです。
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