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バブル

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 Bubble

バブルと聞くと、日本経済のバブル崩壊が真っ先に思いつくのではないでしょうか。

 

バブル(bubble)は泡です。泡は膨らまし続けると破裂します。幼少期に、シャボン玉をどこまで大きくできるか試しませんでしたか。

 

1990年代の日本経済バブル

 1986年末~1991年初頭までの間、日本の株や不動産など資産価格が上昇し、景気も良好でした。

 

このバブルの原因はプラザ合意ルーブル合意です。1985年にプラザ合意で為替安定化に関する同意が交わされました。

 

https://invst.ly/r127h

出典:investing.com ドル円相場

 

 

ドル高に苦しんでいた米国が、ドル安に誘導することが目的であり、1987年のルーブル合意まで100円以上円高になりました。特に標的となったのが日本と西ドイツです。

 

日本と西ドイツが、今日でいう中国のような存在でアメリカの貿易赤字の原因として、標的になったのです。輸出の象徴である日本車を壊すアメリカ人の映像を見たことありませんか?

 

プラザ合意による円高により日本の輸出企業は大打撃を受けました。当時は生産拠点は国内が中心で、現地生産・現地販売が進むきっかけとなりました。

 

急激な円高により不況に陥った日本は、輸出が厳しいので内需主導で景気刺激をしようと政府と日本銀行は、公共投資の拡大と政策金利の引き下げ(利下げ)をし、長期に渡って金融緩和を続けました。所得税最高税率も70%→40%に軽減されるなど、あの手この手で景気刺激をしました。

 

この金融緩和によるカネあまりが株や不動産に資金を向かわせることになりました。

 

1986年2月に上場したNTTが象徴的です。誰もが知っているNTTの株価が2ヵ月足らずで公募価格の3倍になり、株は儲かるという印象を植え付けました。

 

不動産価格も毎年30%、40%上昇するなど不動産神話なるものが生まれました。日本の国土は狭いので、不動産価格は下がらない、上がり続けるというものです。

山手線の内側の不動産価格がアメリカ全土の不動産価格よりも高いというまことしやかな急騰ぶりでした。

 

今振り返れば、異常な価格上昇であり、バブル経済だと言えるかもしれませんが、当時は株も不動産も”今日買っておかないと明日は買えない”という心理が働いていました。

 

日経平均株価も1989年の大納会で38,915円(ザラ場では38,957円)を付け、日経平均株価は100,000円を目指すと大手証券会社も真顔で言っていました。

 

しかし、この時の株価はPER・PBRなどでは説明ができない水準で、”買いが買いを呼んだ結果”の株価でした。

 

https://invst.ly/r1284

出典:investing.com 日経平均株価

 

円高不況から脱するための、政府・日銀の財政政策・金融政策が、カネ余りの状況を生み出し、景気が回復し、バブル経済のきっかけを作ったのです。金融緩和により溢れたマネーが、証券市場・不動産市場に向かいました。過剰流動性相場です。

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身近なバブル

マスクバブルが思い出されるのではないでしょうか。コロナウィルス感染拡大で世界中からマスク需要が急増しました。

 

普段マスクをしない欧米諸国の需要増、買い溜めなどの需要増と、マスクの生産拠点である中国の供給引き締めが価格を吊り上げました。

 

需要に対して、供給が追いつかなくなった結果、価格は急騰しバブル状態になりました。

 

1枚5円程度で買えた不織マスクが、1枚100円以上で取引されていました。

 

金融緩和とは関係ありませんが、需要と供給のバランスが崩れると価格は一方通行になるという身近な事象です。

 

2020年6月時点では需要は減っていないものの、供給が増えてきたため、価格は落ち着きを取り戻してきています。

 

コロナバブル

コロナショックと呼ばれていた証券市場は、コロナバブルに変貌を遂げました。

 

コロナバブルというには、まだ早いかもしれませんが、企業業績、経済状態に裏付けされていない株価水準は過剰流動性がもたらしたバブルと言えます。

 

コロナショックが生まれたわけは、ヒトモノカネの流れが止まり、実体経済が悪化するであろうという悲観論です。米国株式市場ではサーキットブレーカーが3月に何度も発動される悲観一色でした。

 

コロナバブルが生まれたわけは、カネあまりです。

各国の中央銀行が、市場にカネをばら撒いて、経済を下支えしようとしています。

 

https://invst.ly/r12ih

出典:investing.com 日経平均株価2020年2月~6月

 

 

金融緩和はリーマンショック以降、ずっと続いています。米国が利上げした時期もありましたが、日本・ヨーロッパ諸国はマイナス金利を導入していますし、既に市場には大量のマネーが溢れている状態でした。

コロナ危機で、更に市場に大量のマネーがばら撒かれました。

 

マネーの過剰流動性がコロナバブルの要因です。債券に投資しても金利は付きませんので、マネーの行き場が株式市場になっています。実体経済と株価水準に大きな乖離が発生しています。

 

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近代の証券市場でのバブル崩壊は日本のみです。日本経済がバブルになった理由も、政府・日銀(中央銀行)による金融緩和でした。

 

膨らましすぎたバブルは、空気が一杯ですので、弾け方も派手です。

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