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投資信託とETFの比較 海外株式

 

投資信託は銀行、証券会社いずれでも購入できます。

一方、ETFは証券会社でしか購入できません。ETFは上場投資信託ですが、取引方法は株式と同じです。

 

比較 海外株式編

海外株式投信の中で、資産残高が一番大きいピクテグローバルインカム株式ファンドと海外ETF VPU(バンガード・米国公益事業セクターETF)を比較します。

 

いずれも海外の公益株式で運用されています。公益株とは、電力、ガス、水道、通信サービスなどインフラ企業です。

 

ピクテグローバルインカム株式ファンドは毎月分配型と年1回決算型がありますが、基準価額の推移を分かりやすく比較するため、年1回決算型をここではサンプルとします。

 

ピクテグローバルインカム株式ファンド

直近5年間の推移

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出展元:ピクテ投信HP

 

 

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出展元:ピクテ投信HP

 

構成比率

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出展元:ピクテ投信HP

 

 

VPU

直近5年間の推移

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出展元:ブルームバーグ社HP

 

 

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出展元:ブルームバーグ社HP

 

 

構成比率

米国株のみです。

MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスの パフォーマンスへの連動を目指すETFです。

ピクテグローバルインカム株式ファンド VS  VPU

①運用実績

両商品ともに、コロナショックにより、2月以降は大きく調整しています。VPUは米ドル建です。ピクテグロインは米ドルが70%弱とその他通貨が分散されています。

 

5年間の運用実績は、

ピクテグロイン▼0.11%(年率) VPU△10.17%(年率) 大きな差があります。

VPUについては、2015年には米ドルが124円台まで円安が進み、現在が108円台と13%円高が進んだとはいえ、十分リターンがあります。

 

②運用コスト

まず、購入手数料です。

ピクテグロインはノーロードでも購入できます。

VPUは大手ネット証券で片道0.495%、往復で約1%の手数料がかかります。

(購入金額により手数料は逓減されます。)

 

次に信託報酬です。信託報酬とは運用会社・販売会社・受託会社に支払う手数料です。保有期間中にかかる運用関係費用です。

 

ピクテグロイン1.81%/年 VPU0.10%/年

 

5年間保有した場合の運用コストは価格が変動しなかったとすると、

ピクテグロイン9.05% VPU1.49% になります。

 

 ③結果

どちらが資産を増やすことができたかは明確です。

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投資先の業種別構成についてはかなり似ています。(類似したものでなければ比較になりませんね)

 

ピクテグローバルインカム株式ファンドの業種別構成比が以下の通りです。

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出展元:ピクテ投信HP

 

 

VPUの業種別構成が以下の通りです。

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出展元:ブラックロック社HP

 

 

VPUはインデックス投資で指数に連動させる商品です。ピクテグローバルインカム株式ファンドはアクティブファンドなので、ファンドマネージャーの腕が運用実績を左右させます。

 

ピクテグローバルインカム株式ファンドが資産を大きくした背景には2005年~2008年にバカ売れした投信だったからです。運用実績が好調だったことを背景に、分配金を出しまくった商品です。

 

分配金は配当金と違い、利益の一部を還元するわけではなく、投信の決算日に分配金分を解約しているだけです。

 

次回は海外債券の投資信託ETFを比較してみたいと思います。

 

一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

 

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