お金のおはなし~お金の強化書~

お金と生活についての強化書

米国の魅力的な企業

PayPal(ペイパル)がクレカ不要で銀行口座での決済が可能に!これで現金 ...

現金至上主義の終焉

銀行には金庫が各支店にあるのですが、現金はたいして置いてないです。

金融機関の支店規模によっては、大口の現金を払い戻したい場合は、事前に連絡しておく必要があります。

 

クレジットカードなどキャッシュレス決済を嫌う人多いですよね。

色々もったいないと思うのですが、日本は現金至上主義の方がまだまだ多いような気がします。

 

Arbeiは若かりし頃、一人でオーストラリアに1ヶ月行きました。10日間は知り合いの家に、残りは安宿でした。

クレジットカード無しで、現金10万円と大きなリュックサックを持って異国の地へ。

 

クレジットカードの知識、利便性を知りませんでした。今思えば、無謀でしたが、良い経験です。何も知らないというのは勇気を与えてくれる(無茶ができる)のですね。

 

日本もキャッシュレス決済の浸透はまだまだですが、徐々に必要不可欠なサービスになっています。

オンラインショッピングを利用している方は、キャッシュレス決済が当たり前になっているのではないでしょうか。

 

銀行に勤務していて思っていたのが、現金の出番が減るということです。

資金移動、決済も口座間の移動のみで、現金の出番は減ってきています。

 

www.myokstreet.com

 

そこで、キャッシュレス決済サービスのプラットフォーム企業"PayPal"について紹介させていただきます。

ペイパル

企業名:Paypal holdings(PYPL)

 

Paypal.Venmo,Xoom,Paydiantなどの企業が持ち株会社にぶら下がっています。Visa,Master Card,銀行などと連携し、決済サービスを提供しています。

 

Paypalのロゴは見たことがあるのではないでしょうか。

 

子会社であるVenmoは個人間送金アプリです。例えば、複数名で食事に行き、割り勘になった場面でvenmoアプリを使えば、小銭無しを用意することなく、送金できます。

 

LINEpayも同様のサービスを提供しています。

 

筆者もvenmoアプリはインストールしているのですが、venmoアプリがまだ日本では浸透しておらず、利用したことがありません。

米国では若者の間で利用が拡大しているそうです。

 

コロナ危機により、企業業績見通しが難しくなりました。ペイパルについても、ヒトモノカネの流れが世界中で止まっているので、厳しい業績になることが予想されます。

 

しかし、危機収束後は、ペイパルのようなキャッシュレス関連企業は業績拡大が期待できるのではないかと思います。

 

世界全体がキャッシュの流れを進めています。ビットコインなど仮想通貨が現れたのもキャッシュレスの一環ではないでしょうか。

 

キャッシュレスは全世界共通の施策です。

 

キャッシュレスが進んでいない日本のような地域でも、浸透が進むと思います。

 

今回のコロナウィルス蔓延で誰が触ったか分からないものは触りたくない、お金はその最たるものです。”お金を触りたくない=キャッシュレス”です。

 

2019年度決算

2020年2月4日に同社が発表した2019年度実績です。

 

プレスリリース

2020 年 2 ⽉ 4 ⽇
PayPal Pte. Ltd.東京⽀店
ペイパル、第4四半期決算および2019年通期業績を発表
第4四半期の収益は17%向上し49.6億ドルを達成
本リリースは⽶国本社 PayPal Holdings, Inc. にてリリースされた内容の抄訳となります。
グローバルなオンライン決済サービスのプラットフォームおよびテクノロジーリーダーであるペイパル(PayPal Holdings, Inc. (Nasdaq: PYPL))は、米国時間2020年1⽉ 29⽇に、第4四半期(2019年10⽉1⽇〜12⽉31⽇)の決算および、2019年通期の業績を発表しました。第4四半期は堅調に推移し、通期では主要顧客および財務指標の全体にわたり記録的な業績を達成することができました。

 

2019年通期の取扱高の総合計は7,120億米ドルに増加しました。第4四半期だけでも当社の新記録となる取扱高1,990億ドルを達成しました。第4四半期の約35億件を含め、通期では120億件以上の決済件数を取り扱いました。また、新規アクティブアカウント数(年に1回以上利⽤するユーザー数)は930万増加し、通期でのアクティブアカウント数は、マーチャントアカウント2,400万を含め、3億500万に達しました。さらに、ユーザーによるペイパルの継続利用頻度が高まっています。2019年は初めてエンゲージメントが2桁の成長を遂げ、決済回数は1アカウント当たり10%増の40.6回となりました。

主なビジネスの取り組み
11月、ペイパルは、価格比較・クーポン情報提供ので急成長を遂げているハニー・サイエンス・コーポレーション(Honey Science Corporation)との間で、約40億ドルでの買収に合意したことを発表し、2020年1月に取引が完了しました。これにより、ペイパル利用者に新しいショッピング体験を提供できるほか、マーチャントの売上とカスタマーエンゲージメントを向上させることが期待されます。
12月、ぺイパルは2019年9月の中国人民銀行による承認を受け、Guofubao Information Technology Co., Ltd.(GoPay)が保有する株式のうち70%の取得を完了しました。これにより、ペイパルは中国においてオンライン決算サービスを提供するライセンスを保持する初の外国決済プラットフォーム会社となりました。
2020年1月、ペイパルはUnionPay International(UPI)との戦略的提携を発表しました。これにより、両社は共通のコンシューマーとマーチャントに対するより良いサービスの提供に取り組みます。この提携の一環として、UPIはペイパルの中国におけるマーチャントとコンシューマーに対する取り組みをサポートすると同時に、ペイパルは自社がサービスを提供している世界中の地域でUPIを利用できるように支援し、UPIのユーザーにより幅広いショッピング体験を提供します。                

出展元:ペイパルHP

 

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出展元:Paypal HP 

 上記は、ペイパルの利用者数の推移です。

ペイパルのユーザーは既に3億人を超えていますが、更に利用者は伸びています。

1年間で14%増、3ヵ月でも3%利用者が増えています。

決済サービスを提供する企業ですので、利用者が増えれば増えるほど決済金額も増え、ペイパルに収益をもたらすことになります。

M&Aにも積極的な企業です。

 

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出展元:Paypal HP

 

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出展元:Paypal HP

2019年度実績EPSは2.09$、4月17日終値が111.85$なので、PERは53.5倍。

PERの尺度で見れば割高です。しかも無配です。

しかし、ペイパルのような企業規模で、この業績の伸びはすごいです。EPSも2018年度比で20%近く伸びています。2020年度はコロナショックの影響もありますので、悲観的なものになると思います。

 

決済サービスのプラットフォームを提供する企業、プラットフォーム(仕組み)を持っている企業は強いです。グーグル、アマゾン、アップル等・・サービスが優れているだけでなく、市場をコントロールできる力を持っています。

 

キャッシュフロー

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出展元:investing.com

 成長企業らしく、投資CFはマイナスです。M&Aなどで事業拡大をしていることが分かります。

財務CFも増えていますが、債券を発行(借入)による資金調達により、事業拡大をしようとしています。

営業CF<投資CFは気になりますが、現金も増えていますので、成長のために資金が使われていると見ていいと思います。


 

日本市場でも

2020 年 2 ⽉ 26 ⽇
PayPal Pte. Ltd.東京⽀店
ペイパル、「楽天市場」の決済プラットフォームに追加
楽天市場」の出店店舗は、簡単に「ペイパル」の導入が可能に
グローバルなオンライン決済サービスのプラットフォームおよびテクノロジーリーダーであるペイパル(PayPal Pte. Ltd. 本社:シンガポール、東京支店カントリーマネージャー:瓶子昌泰、以下「ペイパル」)は、楽天株式会社が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」の決済プラットフォームに、同社が提供する決済サービスの提供を開始します。これにより、「楽天市場」の出店店舗は、簡単に「ペイパル」をユーザーの決済手段として導入することが可能になります(※)。

ペイパルユーザーにとっては、「楽天市場」での買い物が安心で快適に。
楽天市場」の海外販売に対応する出店店舗にとっては、海外の顧客を取り込むビジネスチャンスに。

クレジットカード情報などの入力が不要
デビットカード、クレジットカード、銀行口座から、状況に応じて最適な支払い方法が選べる
楽天市場」の海外販売に対応する出店店舗にとっては、全世界3億人を超えるペイパルユーザーに対するアプローチが可能に
ペイパルのワンタッチ™決済を利用することで、クレジットカード情報を入力せずにペイパルアカウントから商品の支払いができるようになります。また、デビット・クレジットカードに加えて、ペイパル口座に連携させた銀行口座(みずほ銀行三井住友銀行三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行埼玉りそな銀行)からの支払いが可能です。
この度、「楽天市場」の海外販売に対応する出店店舗にとって、ペイパルがユーザーの決済手段として追加されることで、世界中の3億人を超えるペイパルユーザーに自社の商品を販売するビジネスチャンスが広がることになります。ペイパルが2019年に11カ国を対象に実施した「モバイルコマースに関するグローバル調査」によると、オンライン販売を行っている国内マーチャントの海外顧客による売上構成比は全体の26%で、日本は、11カ国中、最も低い割合となっています。このことは、日本のマーチャントにとって海外の顧客を取り込むことで売上を拡大する機会があることを示しており、今回のペイパル決済導入で海外向け取引の増加が期待されます。    

出展元:ペイパルHP 2020年2月26日プレスリリースより

 

ペイパルの株価推移

https://tvc-invdn-com.akamaized.net/data/tvc_078d70d8bff31f85e2fd3438cd921b1b.png

出展元:investing.com

 ebayからスピンオフして再上場した後の株価推移です。コロナ危機までは超順調に推移していました。コロナ危機で大きく調整していますが、上場来高値から10%程度の下落ですので、耐えている方だと思います。

 

コロナ危機で企業業績見通しが難しい局面ですので、市場が大きく調整することがあると思います。市場が調整すれば、どんなに有望な株式でも調整を余儀なくされます。

 

www.myokstreet.com

 

筆者はコロナ危機前の年初は、Paypal株価は年内150$は固いと思っていました。短期的な予想は博打と同じ状況である今は、長期目線で考えたいと思います。”時間を分散して継続して買う”に値する企業だと思っています。

 

一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

投資は自己判断で

Arbei

 

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