お金がお金を稼ぐ
運用
お金がお金を稼ぐ、これが運用です。運用は元本保証ではありません。元本割れする可能性もあります。
日本もバブル崩壊後すぐまでは、定期預金にしておけば金利が付きました。借入金利も高く、物価も上昇していた時代です。
運用経験があり、今は有価証券は一切持っていないという方の多くは、"運用は難しい、素人がやるものではない"と思い、市場から退出してしまったのではないでしょうか。
確かに運用は難しく考えようとすれば、難しいです。"買っておけばよかった"、"売っておけばよかった"の繰り返しです。
もし、成長し続ける資産があれば、買い続けるだけでいいので簡単ですね。
運用対象
運用=株式と想像する方が多いですが、運用商品は株式だけではありません。
外貨
外貨を経験されたことがある方は多いと思います。
海外旅行に行ったことがある方は、為替の経験は少なくともあります。現地で高い・安いと判断するときに、為替レートを気にされると思います。
1ドル100円で買って、余ったドルを1ドル110円になったから円に変えたら、儲かったという経験はある方は多いと思います。
その逆で、余ったドルを円に変えたら損したという方も多いと思います。
この外貨も運用です。資産を円以外に分散しています。"円の価値はなくなる、外貨にしておけ"など極端なことを言う専門家もいます。
円の価値がなくなるかは今すぐ判断できることではありませんが、資産を分散させることは資産防衛になります。
外貨も為替変動だけが運用ではありません。FXは為替差益を狙う運用ですが、国債、MMF、仕組み預金などは為替差益だけでなく、金利収入も期待できます。
債券
債券という安定資産もあります。債券は利回り、期間が決まっています。
安定資産と言っても、発行体がデフォルト(債務不履行)を起こす可能性もあります。デフォルトすると、預金とは違い元本が戻ってきません。
また、償還前に売却する場合は額面100%で戻ってこない場合もあります。株式と同じように市場で売買されています。
円建、高格付、期間が短い債券はリスクが低い反面、リターンも低く、低リスク低リターン商品です。円貨MMFが代表商品ですが、マイナス金利導入以降、全て解散してしまいました。
近年だと個人向けの社債募集はソフトバンクGが定期的に発行しています。格付相当の条件で見た目が良く、個人投資家に人気があります。
仕組債は債券となっていますが、デリバティブが絡んでいるため、表面金利が高い反面、リスクが高いです。
条件、元本割れリスクなど確認は絶対に必要です。流動性もないので、途中で解約することは出来ず、途中解約した場合は信じられない価格になります。
円建債券以外にも、為替リスクはありますが外貨建債券(外債)もあります。アメリカ、ユーロ、オーストラリアなどの先進国や、メキシコ・南アフリカなどの新興国の債券も買えます。
投資信託やETFなどでも債券を買うことはできます。投資信託、ETFはいずれも複数の債券を組み入れており、発行体・期間・金利・通貨などのリスクを分散しています。
リート
REITは不動産投資信託(Real Estate Invest Trust)です。
その名の通り、不動産に間接的に投資することができます。
上場しているリートも多いので、株式と同じように証券市場で売買することができます。上場リートは証券市場で自由に誰でも取引できますが、現物の不動産は相対取引になります。
不動産投資は初期投資が大きく、また融資が絡む場合が多いので、個人が不動産投資をする場合は負担が大きいです。また、近年はサラリーマン投資家などに対する不動産融資は審査が厳しくなっています。
リートは運用会社が物件選定・管理などをします。リートは少額から投資することもでき、間接的に複数の物件を保有することができます。
物件からの賃料を配当金という形で投資家は受け取ることができます。
リートと不動産価格は連動しませんので、不動産専門で取り扱っている不動産のプロには向いていません。
しかし、少額から投資でき、不動産の利回りを享受できるリートは資産分散の観点からも検討すべき資産の一つではないかと思います。
株式
上場企業の株式は、証券取引所で売買できます。株式は値上がり益だけでなく、配当金なども受け取ることができます。
成長性・割安感・配当利回りなど投資判断は様々です。個別銘柄を選ぶのも楽しみの一つだと思います。
日本市場だけでなく、アメリカや中国など諸外国の個別株も購入することができます。
冒頭で、”成長し続ける資産があれば、買い続けるだけでいいので簡単ですね”といいましたが、株式にはその可能性があります。
グーグル・アマゾンなど誰もが知っている企業の株価を見れば、買い続けていれば、結果として資産は増えていました。日本でもファーストリテイリング、キーエンス、日本電産などは企業が成長し、株価も成長し続けました。
これらの企業の今後はどうなるか分かりませんが、長期に渡って成長する企業は存在します。
外貨(外債)・リート・株式などはいずれも、個別銘柄を選ぶこともできますし、投資信託・ETFなどで購入することもできます。
運用商品には金・原油・ヘッジファンドなどその他にもたくさんあります。
インフレ対策・超低金利・公的年金不安など、”お金にお金を稼いでもらう”ことは必要です。
運用の極意は、長期継続分散投資です。一旦、市場から退出(運用が嫌になる)してしまうと、なかなか戻ってこれません。
運用なんて必要ないと思っている方には、無理強いはしませんが、筆者は今のような時代こそ運用が必要、お金がお金を稼ぐことが必要ではないかと考えます。
一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。
投資は自己責任で
Arbei