アベノミクス第5の矢
アベノミクス
アベノミクス4本目の矢はマスクでした。既に配布が始まっています。466億円の血税が使われていますので、有効に使いましょう。
466億円あれば、46万6千人に10万円を配れます。鳥取県の人口が約56万人ですので、鳥取県民の80%以上に10万円ずつ配れるくらい大きなお金です。
1~3本目はこちらをご覧いただければと思います。
4本目の矢は放たれてしまいましたので、アベノミクス5本目の矢について考えたいと思います。
アベノミクス5本目の矢
消費税5%減税を5年間、失業率2.5%以内になるまで
直近の完全失業率は2.4%ですが、残念ながら失業者は増えます。
5本目の矢、5%減税、5年間,555作戦、いかがでしょうか。
消費者物価2年で2%、3本の矢などと同じように分かりやすいキャッチフレーズです。
過去の消費増税時は
安倍政権下で2回の消費増税がありました。
1997年4-6月期 前年同期比▲3.5%
2014年4-6月期 前年同期比▲7.1%
2019年10-12月期 前年同期比▲7.1%
いずれも個人消費を中心に大きく落ち込み、景気は冷え込みました。内需はガタガタでした。
直近の2019年10月の8%→10%は、既に景気が減速もしくは後退し始めている状況下でしたので、余計な増税だったとしか言いようがありません。
政府は戦後最長の景気拡大と盛んにアピールしてましたが、”景気良くなっているな”と感じた方は少ないのではないでしょうか。
今回のコロナ危機を予測することは不可能にしても、景気減速・後退局面で消費税を上げれば、どうなるかは専門家でなくても分かることです。
2019年10-12月期
2019年10-12月期の▲7.1%はコロナウィルスの影響はなく、消費増税の影響です。
2020年1-3月期、4-6月期はかつてない数字が出てきます。1-3月期の数字は5月中旬に出てきますが、4-6月期の方が更に悪化することが現状では予測されます。
GDP前年同期比▲25%もしくはそれ以上の見たことがない悪い数字が出てきます。
2019年10月の消費増税が景気に悪影響を与えていることは間違いありません。一方で、財政が悪く、歳出>歳入になっている日本にとって、税収を上げることは不可欠です。
では、消費税の使い道は何なのでしょうか。
消費税の使い道
社会保障費を減らすことはできないのでしょうか。
出展元:厚労省HP
先日、いつも混んでいる整形外科に行く機会がありました。政府からの自粛喚起の要請が強くなってきた頃です。
いつもは、朝から混んでいて、外で何時間も待つ行列のできる整形外科ですが、本当に空いていました。いつもの混雑は何だろう・・
不要不急の受診、診察がいかに多いのかを実感しました。
医療費の自己負担割合が上記にあります。75歳以上の後期高齢者になると1割負担です。”長年に渡って、社会保険料を納めてきたんだから、当たり前だろ。痛いんだよ!”と言われてしまったら、返す言葉もないですが。
でも、先日の整形外科の光景を見る限り、”医療費1割負担で診察してもらえて、待合室には話し相手もいるから、病院に行こう” これが病院にいく動機になっているのではないでしょうか。
現役世代に対しては、配偶者控除、配偶者特別控除などを見直し、可処分所得を減らしています。
医療費1割負担、2割負担を見直してもいいのではないでしょうか。70歳未満の3割負担も見直していいと思います。町の開業医にかかる場合って、そんなに重篤な病ではないですよね。
消費増税は社会保険費を負担するための税金です。収入を増やすことだけでなく、支出を減らすことを考えてもいいのではないでしょうか。
消費税を引き下げることにより財政悪化など副作用はあります。
消費税減税は、今まで日本では試みたことがないことです。108兆円の経済対策も真水は15兆円程度と本気度が全く伝わってきません。
緊急事態を宣言したのだから、今までに無い経済政策をやるべきです。前例が無いから出来ないなどではなく、前例を作る時です。
一般的な情報提供のみを目的としたものであり、税務・投資アドバイスなどではありません。
Arbei